事件について

 WEBの新聞記事を基にこれまでをできるかぎり整理してみました。(文章ばかりになりますがすいません。)

 台湾でベストアルバムの宣伝活動中だった康仔は6月8日早朝、台北のパブ「TEXSOUND」で薬物所持の疑いで逮捕されました。
 警察によると逮捕当時、康仔はボックス席のソファーで意識が朦朧としており、下着が見えるほどパンツが破けている状態、捜査員が起こしたところ、ソファーに薬物が落ちていたといいます。
 逮捕時の映像や写真がそのときのWEBに載りましたが、帽子をかぶりサングラスをかけてはいたものの、俯いたりせず終始正面をしっかりと見据えていたのが印象に残ります。
 後日保釈された康仔は10日に台湾で記者会見を開きました。まずはじめに自分にふさわしくない、行くべきではない場所に軽々しく行ってしまったことで家族・親友・スタッフなどに多大な心配と迷惑をかけたことを深謝しました。その後、薬物所持と服用を完全否定し、様子を語りました。
 その日の仕事を終えた後、すぐ「TEXSOUND」に行ったわけではなく、最初に「Room18」というパブにおり、そこにいる時点でかなり酔っていたそうです。その後ある人が場所を替えようと言い出し、それで「TEXSOUND」に行ったそうです。康仔の記憶ではそこがかなり暗い場所であったのが印象深いといい、最後に着いたのがボックス席で、そこに着いたときは酔っていた上に仕事の疲れが溜まっており、すぐにソファーに倒れてしまったといいます。
 次に気がついたときは誰かに起こされ壁に押し付けられていたそうですが、それでもなかなか意識が戻らずゆっくりとしか状況が把握できなかったようです。やがて薬物がそばに落ちていると知らされ、連行されたのだそうです。
 一部で報道された「パンツのポケットから薬物が滑り落ちてきた」という内容も否定、一貫して薬物を服用したことも所持したこともないと訴えました。
 警察による「逮捕当時のアルコール濃度は高くなかった」という発表には、この測定は午前8時に行われたこと、そのときまでに睡眠をとっていた上に水も多量に飲んでいたことから、測定したときにはアルコール濃度が高くなかったのではないか、と言っています。
 逮捕当時の身なり(パンツが破れ、頭を怪我していた)については全く覚えがないとのことです。
 逮捕時に行われた尿検査の結果についてはとの質問に康仔は数ヶ月前からダイエットの薬の飲み、睡眠薬、鎮静剤も服用していたことを告白しましたが、これは医師に処方されたものとのことです。
 台湾の所属会社である服茂唱片、香港の正東唱片ともに、康仔の無罪を信じ、今後の音楽活動も変わらず支えていくことをコメントしていました。
 また、多くの明星からも無罪を信じるコメントが寄せられていました。
 翌11日に香港へ戻った康仔は同様の記者会見を行い、もし本当にこれをしたとしたらそれは、自分が17年間積み重ねてきた努力を無にしたことになる、今後すべてを傾け、何倍もの努力をして身の潔白を証明していくしかないがそれには時間がかかるだろうと言っています。
 また誰かに陥れられたのではという質問に、調査中のことなのでむやみに想像を言うのはよくないと言っています。
 13日には尿検査に陽性反応が出たとの結果が報道されました。(一部台湾警察は捜査を非公開としており、検査内容についても公表を控えているとの記事もありました。)
 同日、康仔は奥さんJaneと彼女の故郷であるシンガポールに向かい、ご両親に深謝したとのことです。
 しばらくシンガポールに滞在した康仔夫妻は17日、再び香港に戻りました。
  釈放後、仕事も再開し、インターネットドラマ(?)「百分百感覚」の撮影に参加、それ以外にもコンサートのゲストとして参加したときも暖かい拍手で迎えられるなど、仕事を普段と変わらずこなしていきました。いつ台湾へ行かねばならないのかという報道もひっきりなしにありましたが、その度に一貫して「台湾の法律には必ず従う」と答え続けました。
 まもなくソロコンサートの開催を発表、7月27日の1日だけでしたが紅館で行われ満員御礼の大成功を収めました。
 7月のコンサートが終了し、8月になってすぐ台湾に渡った康仔は裁判に臨みましたが、確かな証拠を提出することができず、また康仔側から早い事件の終結を望んだこともあり(やはり裁判までの2ヶ月間、康仔の精神的ストレスは並大抵のものではなく、医師から抗鬱剤を処方されていたと福茂唱片のボス李亜明はインタビューで答えています。)、施設入所の命令が出ました。
 判決が出て即刻施設に入りました。康仔は入所時から落ち着いており(普通、なんらかの興奮状態にあることが多く、落ち着いていることはまれなのだそうです)そのためかなり短期間で出所できるのではないか、との予測記事もありました。
 施設に入る前、康仔は1枚のメモを弁護士を通じて所属会社に渡したそうです。そこにはファンへのメッセージがありました。
 愛我的人請不用譫心、永康有勇気去面対!
 不愛我的人、也請給我時間與空間、謝謝!

 このメッセージを残して入所した康仔。新聞記事によると数日過ごすうちに普段の生活を取り戻し、自由時間には読書をしたり他の人と一緒に外で運動したりしていたそうです。そして最短の10日で出所することができました。
 その後、徐々に仕事を再開していった康仔。しかしながら今のところ台湾ではチャリティーや反薬物キャンペーン活動以外の仕事はできません。完全復活とはまだいきませんが、その日も近いのではないかと思います。
 

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