ポスター

  ・ 1992年から1997年まで、5シリーズも続くほど大人気だった法廷ドラマ。SOはこれに全シリーズ通してレギュラー出演しています。 『月刊香港通信』69号によると「順を追って見てみると、(中心人物)4人が仕事や恋愛で失敗を重ねながら成長していく様子がよくわかる」とありますがそれに加え、SOの変遷、演技力はもとより髪型の変化、やせ具合もよくわかるという、迷には違った意味でおいしいドラマです(笑)。 でもなんといっても大長編(全119話!)なので見るのがたいへん、でも機会があればぜひとも看破していただきたいドラマです。

 ・ 演じますのは、律師、周志輝。英名はRaymond。英名のほかに同居仲間からは"Uncle"とも呼ばれます。別に誰かと親戚関係にあるわけではなくって、同居仲間の中でいちばん年下だからか、からかい半分で呼ばれてるみたいです。uncleの設定に関する詳しい資料がないのですが、とにかくやさしい。人当たりもいい。でもかえってそれがキャリアな女にはものたりないのか(?)、よくふられるのですねぇ。シリーズ通して恋愛が成就したためしがないのです。別の男に取られちゃうこともある(^^;)。
 〔注〕 律師とは弁護士の中でもイギリス制度上のsolicitorのこと。基本的に依頼人と大律師との間を取り持って事務を扱うのが仕事、直接的な弁護活動は下級裁判所でしかできません。それ以上は大律師の仕事なのです。uncleもしかり。彼の弁護活動は2回しか見れません。なお、大律師は白いかつらをかぶって裁判の場に立ちます。もちろんuncleのそんな姿は最後までおがめません・・・うぅ。

 ・ uncleをめぐる人々・・・左上の画像で最上段右が大律師の余在春(Ben : 欧陽震華飾)、左が律師の江承宇(Micheal : 陶大宇飾)、あと、刑事の周文彬(駱應釣飾)、〔彼らとuncleの4人が先の香港通信引用文での「4人」です〕 大律師の周少聰(Eric : 蒋志光飾)、この5人が前後はありますが同居仲間であり、仕事仲間、親友です。
 それから、恋のお相手。パート1では大律師見習いの方家h(若き頃の鄭秀文!!)。パート2では検察官の唐毓文(芸名を使ってた頃の王菲!!!)と初期は今となっては豪華な顔ぶれです。

   


壹號皇庭VCD
2001年7月にとうとうパート1がVCD化され、現在パート4まで発売されてます!
百聞は一見にしかず、ぜひぜひgetしてご覧ください。


壹號皇庭小説本表紙 99年8月にはこのパート1が小説になって発売されました。挿入歌集CDつきです。左写真が表紙、まるでSOがいちばんの主人公みたいで勘違いしてしまいそうな表紙です(笑)。巻頭はSOと脚本&プロデューサーのケ特希のトーク。忠実すぎるほど忠実に録音されたまま文字に起こしてるというおもしろさあり、かなり本音がとびだしてるんじゃないかというおもしろさもありの、ひとくせある特集です。 かなり意訳になってしまうかもしれませんが一部拾ってみました。(訳の間違いがきっとあると思うのでご指摘いただければ幸いです。)


時間:PM9:00
場所:Q Sound Studio 休憩室

  ちょっと雑談の後、本題に入る MDのスイッチon
ケ特希(以下:希)まず、蘇永康は僕の作るドラマ全部に出てると思ってる人がいるらしいんだけど、どうしてそんな思い違いをしてるんだろう?
蘇永康(以下:康)ケ特希が作ってる「皇庭」シリーズから「妙手仁心」に僕が出ている理由をもともと知らないから。不思議だね。毎回いいタイミングで僕を見つけてドラマを撮るんだ。僕もうまい具合に空いてるんだ。本業に影響するから、そんなにたくさんのドラマには出られないよ。
           (中略)
     女性が入ってくる
女性: お話聞いてていいですか?
    一瞬あ然とするふたり
希: いいですよ。
康: 彼女もPrada Sport着てるんじゃない!?
希: 「皇庭」シリーズの挿入歌は君の理想の音楽だった?
康: ばっちり。
希: それはよかった。 あれは君が好きな歌じゃないと思ってたから。
康: 「皇庭」の挿入歌はドラマの特徴を考える必要があったと思うんだ。例えばドラマの大筋はむずかしいものじゃないんだけど、そのまわりにあるものや質がほかのドラマと違う難しさを感じさせると思うんだ。僕の音楽をドラマに入れることについては、『燈火欄柵處』から『假使有日能忘記』、『従来未發生』までとても商業的な旋律なんだけど、それをいわゆるカラオケバージョンみたいな編曲じゃなくって、例えばバイオリンを使ったりして別バージョンを作ってほしかったんだ。だから音楽人の立場としてはとても満足してる。

 下手な訳でごめんなさい。なんとなくでも雰囲気やSOの音楽に対するこだわりを読みとっていただけたらうれしいです。これだけでなくもっと彼独特のこだわりや冷静な分析が語られていきます。
 あと、ここに訳した闖入者&SOらしい話の脱線だけでなく、通行人が声をかけていったり、陳慧珊が電話をかけてきたり、といった普通ならカットされるだろうところがしっかり載ってるのがおもしろいです。

SO NICE TOP