なかなか頑固な 呉國敬

−ちょっとプロフィール−
 英名はEddie。デビュー時はアイドル系のかわいさとシンガーソングライターの実力とで人気を得ていました。落ち着いてから鳴かず飛ばずの時期が長く続きましたが、今は作曲家として多くの歌手に曲を提供しています。作曲した「越吻越傷心」が大ヒットしたときは彼も表舞台に復帰してコンサートも開きました。


 呉國敬は今でこそ流行歌をたくさん作っているが、まさに現実が彼を磨いてくれた。彼は現実を見ない人だ。本当に一銭もない超貧乏生活に陥っても欧米の曲調にこだわり続けた。観客なんて関係ない、ステージの自分が心地よければ。ほかの事は考えない。ステージに立つには場所代を払わないといけないこともね。
 彼は曲がヒットして大金を手にしたとたん、あっという間に使ってしまう。実用に向かない車を20数万ドルで買って、下取りに出すと10万ドルにもならない。
 彼の20代は彼自身の理想の歌を作ることに費やされた。それは呉國敬流のロック。香港の誰も歌わない、ただ呉國敬を除いて。
 でもここ数年でとても成長したと思う。30代になって現実に完膚なきまでに叩きのめされて、誰よりも力を入れてビジネスに取り組むようになっていた。それまでいちばん嫌っていた流行歌の作曲に。

 理想を追いかける姿は一本筋が通ってて男らしくて傍から見たらかっこいいけれど、つまりは頑固者、康仔は親友として心配だったんだろうなぁとこの文章から感じられます。プライベート、仕事共にうまくいかない時期に誰しも復活に向けてがんばるものだけど、決して簡単ではない、エディーは音楽が心から大好きだからこそ立ち上がることができたし今の成績を収めることもできたとも語っています。

 先の文からもわかるようにエディーは平たく言えば周りを全然気にしない性格です(^_^;)。よって康仔にとっては許せないこんなことも・・・

 彼にまつわるエピソードは話し出したらきりがない。僕の家に彼が泊まったときに、朝僕が目覚めたらタオルが血で染まっていた。びっくりして何かあったのか尋ねたら「いや、べつになにも。起きたら鼻血出てたから拭いただけ。」
 またある時、僕がシャワーを浴びてじゅうたんに座ってテレビを見ようとしたら…切った足の爪をちらかしたままほったらかしなんだよ!

 潔癖傾向の康仔にはそりゃあ許せないでしょうねぇ。そうでなくてもなぁ(笑)。

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